1.はじめに

本ソフトは全国副作用モニタの副作用データ集約、ならびに各院所での副作用データ管理を目的とするソフトです。

1990年より続けてきた桐Ver5での集約における様々な問題を解消するために、2000年後半より検討を重ね、独自開発を行い、2001年度末頃から稼働しています。

桐での入力集約で問題としてあげられた項目は以下のようなものがありました。

などです。これらの問題を検討した結果、入力〜集約に関しては、独自ソフトを開発すること、集約データの活用という点ではインターネットを利用した検索システムの構築、さらに全国的なネットワークづくりということではメーリングリストの構築、ホームページの構築などを行うことになりました。

○新入力システムの特徴

現行システムの桐の入力画面です。基本的に表形式になっており、入力のしやすさという点ではかなり高いレベルを持っています。反面、@10年以上前のものでフロッピーディスクでの運用を基本としていたため、1枚に1年度しか入らないということ、A自由に入力できてしまうため、集約後に統計、集計処理を行う際にかなり手間をとられること、これらが集約後の活用という点ではその使い勝手の悪さが問題とされてきました。そしてB既成ソフトのためこの10年でどんどんバージョンがあがっていってしまい、データ互換性の問題で集約に支障が出てきたなどの問題がありました。
新システムの特徴は1症例に必要な項目を1画面で入力できるという点です。複数の被疑薬があった場合でも、1症例は1画面で入力するようにしてあります。

 

 

上記のように入力上の違いの他、大きな違いとしては、Windows対応していること、そして法人内や県連内で桐と新システムが混在した場合も想定した書き出し機能、バックアップ、復元機能などがあります。